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2013年06月29日 (土) | Edit |
さて、私の住まうイスラエル、国土面積も人口も日本の20分の1程度。小さな小さな国です。

具体的にいうと、面積は四国に毛が生えた程度、人口は800万人弱。国土は南北に長いですが、車で一日で縦断出来ます。首都テルアビブ(※1)で人口40万人程度、これは私の故郷、秋田市とほぼ同じです。中心地近くは高層ビルにショッピングモール、美術館が立ち並び近代的ではありますが、それ以外の印象は、日本の中規模の街から見たら「小さな田舎町」でしかありません。人々の振る舞いもまた、どこでも自分の家みたいな気分でいる田舎のひとそのものです。ちなみに海外でもイスラエル人の「俺の家」的振る舞いは有名でして、「アグリー・イスラエリー」と呼ばれる所以です。

経済状況はどうかというと、イスラエルは一応先進国に分類されているようですが(それが驚き)、先日のニュースでは、大人の2割、子どもの3割が貧困層で先進国中最低というデータが出ています。また、隣国からの攻撃に備えての軍事費、アフリカからの移民(亡命)、働かず兵役にも参加しない正統派宗教家のねずみ講的増殖により財政は逼迫。向こう10年以内に人口の2割が働かない(法律により働けない)正統派ハードコア宗教家になるとのニュースを見て、旦那と二人「冗談じゃない、とっととこの国から出よう」と決意した次第です。

さらに、安息日(シャバット)があります。安息日とは「積極的に何もしてはいけない日」。公共交通機関と、一般のお店はすべてクローズします。開いているお店は「(半ば公然と)法律違反を犯している店」なので、警察が来たら罰金を払う義務があります。現在、数社ノンストップ営業のコンビニやスーパーがありますが、先週末、裁判所がこれを正式に「違法であり、週末は閉めるべき」としたため、本格的に週末稼働禁止にするかどうかという話がニュースになっています。

・・・さておき、安息日のお陰で週末開いているお店が少ないため、経済活動も週末はストップ。イスラエルの経済発展にますますブレーキをかけている状態。国全体のデータで見れば、発展していることになるのでしょう。しかし実態は、富裕層が富を巻き上げ、物価と地価を上昇させ、貧困層は更なる貧困に陥る二極化状態。つい数日前のニュースでは、ホロコーストサバイバー(ホロコーストから生還した人たち)のおばあさんが、食べるものもなく、水道も止められ、悲惨な生活をしている実態が報道されていて胸が痛みました。


・・・少々話題が暗くなってきてしまいましたが、要するにイスラエル、首都ですら人口40万程度の日本でいう「地方の小都市」規模であり、内容的には遠く追いつかないのが現状なのです。更に、当の国民たちは小さい頃からイスラエル最高!ユダヤ人最高!超イケてる!と教わり、差別感を植え付けられるため、海外に出たことのないような若い子など何かあればイスラエルとアメリカを比較したがります(笑)どこのアメリカと比較しているんだと・・・

ちなみに友人が経験した実話ですが、テルアビブのバーで飲んでいたら、若い、いかにもアホそうなイスラエル人男子が寄ってきて「何人?日本人?ヘェ〜、働きにきてるんだ?大変だねぇ?(超上から目線)」と言われて腹抱えて笑ったそうな。この国ではアジア人=介護や調理などの労働者のイメージが強いのですが、キミ、メイドインジャパンの品物見たことないの?学校で世界で2番目の経済大国って習わなかった?と言ったら憮然としていたそうです。この国はユダヤ人にとっては、すべての現実に目をつぶり暮らしていける場所なのです。


少々毒っぽくなってきましたが、何が言いたいのかというと「ほんとにイスラエル、小さくて何もない国です」久々のブログ更新を思いついたのも、週末のあまりの暇さに半ば怒りを覚えたからでして・・・良く冗談で「友人を2人辿ったらみんな知人」といわれるくらい狭いコミュニティ。さらに、市場規模が全く違うため、日本と違いここでは「口コミ・紹介」がいまだコネクションを繋ぐ一番の方法です。小さいながらの笑い話も色々あります。

狭い道で、前を走っていた車が縦列駐車をしようとしているんだけど、またそれが下手で下手でイライラして、さて窓を開けていい加減にしろ!と怒鳴ろうと思ったら友だちの嫁さんだった、友だちと気まずい別れ方をした元カノが自分の職場で働き始める、仲良し5人組のうち3人が元恋人、引っ越すので次の住人が下見のためにくるというのでドアを開けたら、先週友だちの誕生会で会った人・・・推挙に暇がないほどの「スモールワールド」です。


そんな狭い世界で生きていて、これだけはここじゃ御法度だなあと思うのが「二度と会わないつもりで捨て台詞を吐くこと」。


この国にいる限りまた関わらざるを得ない可能性はものすごく高いし、FacebookなどSNSでも感情的になってunfriendなどするとあとから厄介。特に同業だったり、共通の友だちがいるとまず100%「二度と会わねえぜ!」は通用しません。仕事上で、同僚や取引先に「ふざけんなっ!」と怒鳴り散らしたい気分になることは非常に多いですが、そこはぐっと堪えて大人の対応が求められます。


中には堪えるのも無理な無礼なヤツもいます。数ヶ月前、仕事を探していたときに出会った女性はまさにそれ。その時は11時に面接の予約があったのですが、建物の住所がGoogle Mapでヒットせず、いろんな人に聞いてやっとたどり着いたのが11時半。案内された応接室に入ったら、そこには憮然とした表情の男女が座っていました。次の面接の人かな?と聞いてみたところ、全員が同じ11時の面接で、更に面接担当はまだ出社していないとのこと・・・さらに、男性の方は2度目の面接で、一度目は面接担当が現れもしなかったと聞き呆然。

そこにやっと、約束の時間に50分ほど遅れて面接担当が登場。開口一番謝罪ではなく自分の車がトラブって動けなかったんだから、私はどうしようもないでしょう?とご口上。そこで2度目の面接となるはずだった男性、すっと立ち上がり「僕は信じないよ、キミは1回目の面接だって完全にすっぽかした。今日だって車のせいにしてるけどただ遅れただけだろ。そして謝罪もなくその台詞、僕は帰らせてもらうよ」

残された私ともう一人の女性も相当カチンと来ましたが、自分は遅れてきていたのでそんなに待っていないし、とりあえず彼女を先に面接どうぞ、と送り出し自分は待っていました。そこに面接を終えてきた彼女、ものすごい形相で「Good Luck」。。ああ、怒ってるよー。そして自分の面接の番。

一通りの業務の説明のあと彼女、さらに従業員を会社に紹介すると、彼らのコミッションの一部があなたに入る(要するに彼女にも入る)、そうすると給料はどんどん上がっていくわよ!とニヤニヤ。「コミッション」と発音するたびに口角が醜く上がり「お金!お金が大好きなの!」という卑しい顔になる。日本マーケットは稼げそうねえ、と舌なめずりせんばかりの顔で私を見る。まるで札束を目前にしているように。

そして彼女「彼(面接前に帰った男性)は失格だわ。この仕事は顧客のクレームを扱うこともある。自分の感情をコントロール出来ないようじゃ務まらないわ」


はぁ・・・?
あれはテストだったとでも・・・?



自分の非は絶対に認めない、生理的に大嫌いなタイプ。ああ・・・捨て台詞・・・吐いちゃ・・・駄目・・・吐いちゃ・・・った・・・

ちょっぴり罪悪感を覚えつつもスッキリ、帰路についたのでした。



ところで先週、友だちの誕生日パーティで、オープンエアのバスをチャーターし、テルアビブの夜の街をクルーズするという機会がありました。はじめはそんなの楽しいのかなー?と思っていましたが、存外に楽しかったのは「テルアビブの街と人が盛り上げてくれた」からに尽きると思います。

日本だったら「うるさい」と眉をひそめられるような大音量の音楽をかけ、低速で運転するバス。でも、通行人が一緒に踊ってくれたり、手を振って挨拶してくれたり、道ばたのバーで飲んでる人がグラスを掲げて乾杯してくれたり、人々の無邪気な好奇心がナイスクルーズにしてくれました。

更にあり得ないのが途中から「え、これナマール(テルアビブ北部のバスの発着所)に戻るの?丁度いいからのせてって」と、まったく知らない人が乗り込んできて一緒に飲んだり踊ったり。テルアビブはナイトシーンが充実していると良く言われます。それは、東京のような大都市みたいに、最先端だったり洗練されていたりとは違って、そういう驚きが良さなのかな?と思った夜でした。とてもいい経験でした。


ええ、そのナイトクルーズのメンバーに、自分が捨て台詞吐いたあの女性が乗っていた(つまり主催者の友人である)のが最も大きな驚きだったんですがね・・・。お陰で出だし気まずいったらありゃしませんでしたよ。

はい。この国では、捨て台詞吐く前に深呼吸!ふぅ〜〜〜。。


これがナイトクルーズしたバスです。日中は観光客を乗せて街中を走っています。

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低速運転しているので、運転中歩いても大丈夫。

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※1 首都問題
イスラエル側はジェルサレムが首都と主張しているが、国連はじめ多くの国が認めていない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/エルサレム




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テーマ:イスラエル
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