2011年08月06日 (土) | Edit |
ここ2ヶ月ほど、尋常じゃない倦怠感に悩まされてきました。
これも中東に暮らすトーホグ人の定めかと諦めておりましたが、更にここ1ヶ月は(私にとっては)通勤すら苦痛なレベルの酷暑。胃腸の調子もおかしくなり、先週は吐き気と胸焼けで寝込んだりもしました。常にどこか調子悪い、という状況に嫌気がさしたので遂にお医者さんに行ってきました。
昨年末から働き始め健康保険を貰ったんですが、それ以前は非保険で看てもらっていたので実は使うのは初めて。健康保険の仕組みも日本とは全然違います。まあそれは別の機会にお話しするとして、今回とにかく驚かされたのが
予約の時間に医者がまだ出勤しておらず小一時間待たされたこと
ねえ、やっぱりなの?ここでもスンナリ看てもらう訳にはいかないの?!
頭に来てボニョさんに電話で「待ちたくないから帰る!」と宣言したら「いや、待つべきだよ。それに、イスラエルはここ数カ月医者のストライキで病院にかかるのが難しい状況だから、予約が取れて良かったと思わないと」ですと。当然の権利の行使をしたいだけなんですが、やっぱそこにもイスラエルローカルルールですか。
まあ幸いそんなこともあろうかと友達の家のすぐそばの病院を予約していたので、その間彼女に愚痴ってちょっと気分も良くなりましたが、実際出勤してきた医者からはごめんなさいの一言もないですからね(イスラエル人謝りません)。人をイライラさせることにかけては天才的だなと思います、この国。かかりつけの医者は3ヶ月経ったら別の人を選べるそうなので、そりゃもう今から3ヶ月後が待ち遠しいですよ。
ところで、この国では「そのひとのユダヤ教への帰依の度合い」をある程度、服装などで判断できるます。一番多いのは、世俗派と呼ばれる殆どユダヤ教の戒律を気にせず暮らす人たち。ボニョさんもこちらに当てはまります。彼に至っては「他人の信仰への礼儀」以外で戒律を気にすることはまず全くありません。
対してこちらは「超正統派」と呼ばれるユダヤ教の教えを全て実践体現している方たち。夏冬問わず、黒装束+帽子にヒゲ、くるくるの長いモミアゲが特徴です(画像のリンク元こちら)。

また、ユダヤ教の礼拝所やお祈りの際に男性が頭に載せる「キッパ」と呼ばれる小さな皿のような帽子を普段からかぶっているひとも信心の度合いが高いです。良く見かけます。体感、10人に1人くらいかな、あくまで私見ですが。(画像のリンク元こちら)。

ここで皆さんに伺いたいのですが、宗教問わず「宗教家」または「信仰熱心なひと」についてどう思いますか?
つい、高潔かつ清廉な、なんというか「いい人」を想像してしまいませんか?実に勝手なイメージなんですが「そうあって欲しい」とも思ってしまいます。しかしこの国に来てそれは全くの幻想だなーとつくづく思う。
例えば、身内の恥ですがボニョさんの甥っ子のひとりYくん。キッパこそ被りませんが、シャバットは伝統に従い火をつかわず、時にはシナゴーグ(ユダヤ教の礼拝場)へ訪れ、コーシャ(ユダヤ教の食事規定)を守ってますが・・・これが とんでもないドラ息子。
素行が悪すぎて軍隊にも「来なくていい」と断られ、ボニョさんがiPhoneを探していると聞けば、どこからか怪しげなiPhoneを持ってきて格安で売ってくれるものの 予想通りの盗難品。さらに先週は近所の方に借りた車を廃車にした そうで。しかも無保険。親戚中の頭痛のタネなのです。
常々、私の思う「信心深さ」がパーソナリティへ影響していない人がいることを不思議に思っていて、ある時この国で暮らして長い友人に聞いてみたところ、「キッパなんて何の判断材料にもならんで。商売してるイスラエル人の中には”信頼されやすいから”って理由で信心もないのにキッパかぶってる人も沢山いるからな。」との有難いご助言を頂く・・・え・・・それって・・・
営業キッパってことですか?!
これぞ最大の信仰への冒涜!と思うのは、私がナンチャッテ仏教徒の日本人だからなんでしょうか。
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これも中東に暮らすトーホグ人の定めかと諦めておりましたが、更にここ1ヶ月は(私にとっては)通勤すら苦痛なレベルの酷暑。胃腸の調子もおかしくなり、先週は吐き気と胸焼けで寝込んだりもしました。常にどこか調子悪い、という状況に嫌気がさしたので遂にお医者さんに行ってきました。
昨年末から働き始め健康保険を貰ったんですが、それ以前は非保険で看てもらっていたので実は使うのは初めて。健康保険の仕組みも日本とは全然違います。まあそれは別の機会にお話しするとして、今回とにかく驚かされたのが
予約の時間に医者がまだ出勤しておらず小一時間待たされたこと
ねえ、やっぱりなの?ここでもスンナリ看てもらう訳にはいかないの?!
頭に来てボニョさんに電話で「待ちたくないから帰る!」と宣言したら「いや、待つべきだよ。それに、イスラエルはここ数カ月医者のストライキで病院にかかるのが難しい状況だから、予約が取れて良かったと思わないと」ですと。当然の権利の行使をしたいだけなんですが、やっぱそこにもイスラエルローカルルールですか。
まあ幸いそんなこともあろうかと友達の家のすぐそばの病院を予約していたので、その間彼女に愚痴ってちょっと気分も良くなりましたが、実際出勤してきた医者からはごめんなさいの一言もないですからね(イスラエル人謝りません)。人をイライラさせることにかけては天才的だなと思います、この国。かかりつけの医者は3ヶ月経ったら別の人を選べるそうなので、そりゃもう今から3ヶ月後が待ち遠しいですよ。
ところで、この国では「そのひとのユダヤ教への帰依の度合い」をある程度、服装などで判断できるます。一番多いのは、世俗派と呼ばれる殆どユダヤ教の戒律を気にせず暮らす人たち。ボニョさんもこちらに当てはまります。彼に至っては「他人の信仰への礼儀」以外で戒律を気にすることはまず全くありません。
対してこちらは「超正統派」と呼ばれるユダヤ教の教えを全て実践体現している方たち。夏冬問わず、黒装束+帽子にヒゲ、くるくるの長いモミアゲが特徴です(画像のリンク元こちら)。

また、ユダヤ教の礼拝所やお祈りの際に男性が頭に載せる「キッパ」と呼ばれる小さな皿のような帽子を普段からかぶっているひとも信心の度合いが高いです。良く見かけます。体感、10人に1人くらいかな、あくまで私見ですが。(画像のリンク元こちら)。

ここで皆さんに伺いたいのですが、宗教問わず「宗教家」または「信仰熱心なひと」についてどう思いますか?
つい、高潔かつ清廉な、なんというか「いい人」を想像してしまいませんか?実に勝手なイメージなんですが「そうあって欲しい」とも思ってしまいます。しかしこの国に来てそれは全くの幻想だなーとつくづく思う。
例えば、身内の恥ですがボニョさんの甥っ子のひとりYくん。キッパこそ被りませんが、シャバットは伝統に従い火をつかわず、時にはシナゴーグ(ユダヤ教の礼拝場)へ訪れ、コーシャ(ユダヤ教の食事規定)を守ってますが・・・これが とんでもないドラ息子。
素行が悪すぎて軍隊にも「来なくていい」と断られ、ボニョさんがiPhoneを探していると聞けば、どこからか怪しげなiPhoneを持ってきて格安で売ってくれるものの 予想通りの盗難品。さらに先週は近所の方に借りた車を廃車にした そうで。しかも無保険。親戚中の頭痛のタネなのです。
常々、私の思う「信心深さ」がパーソナリティへ影響していない人がいることを不思議に思っていて、ある時この国で暮らして長い友人に聞いてみたところ、「キッパなんて何の判断材料にもならんで。商売してるイスラエル人の中には”信頼されやすいから”って理由で信心もないのにキッパかぶってる人も沢山いるからな。」との有難いご助言を頂く・・・え・・・それって・・・
営業キッパってことですか?!
これぞ最大の信仰への冒涜!と思うのは、私がナンチャッテ仏教徒の日本人だからなんでしょうか。
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この記事へのコメント
・・・という言葉が、そういえば日本にもあるw
仏なんざ信じてなくたって、とーちゃんが坊さんという家の長男は(高確率で)坊さんになるワケで。
檀家は、坊さん個人へお布施を払うのではなく、墓所の「管理人」さんがいる家へ、半ば無条件に労働の対価・・・賃金の支払いをしているようなモノだし。
宗教という衣は、人間の本質を覆い隠す魔法のマントなんだろうねぇ。
仏なんざ信じてなくたって、とーちゃんが坊さんという家の長男は(高確率で)坊さんになるワケで。
檀家は、坊さん個人へお布施を払うのではなく、墓所の「管理人」さんがいる家へ、半ば無条件に労働の対価・・・賃金の支払いをしているようなモノだし。
宗教という衣は、人間の本質を覆い隠す魔法のマントなんだろうねぇ。
2011/08/07(Sun) 02:22 | URL | なお #-[ 編集]
ハナさん、相変わらず最高!
超ウケる~(^^)
営業キッパ。爆
この話、続編期待してます。
体調はよくなりましたか?
無理せず、っつっても、医者がイライラさせるんじゃね(ーー;)
でも、ホント、お大事にしてくださいね。
超ウケる~(^^)
営業キッパ。爆
この話、続編期待してます。
体調はよくなりましたか?
無理せず、っつっても、医者がイライラさせるんじゃね(ーー;)
でも、ホント、お大事にしてくださいね。
バス停で明らかにアジア人の私にもバス代をたかるような人がたまにいる。
そもそも、特に正統派ユダヤ教徒は戒律の関係で子だくさんの大家族が多い。イスラエルの一般家庭の出生率4に対し、7という驚異的な数字が出てます(1カップルから7人ですぜ。お母さん大変。あ、そういやボニョも7人目だった・・・)。
信心だけじゃ食えないし、食わせなきゃいけない家族もあるんだろうけどさ。なんだか違うような気がするじゃない。いや、違ってて欲しいという願望なんでしょうけどね・・・
そもそも、特に正統派ユダヤ教徒は戒律の関係で子だくさんの大家族が多い。イスラエルの一般家庭の出生率4に対し、7という驚異的な数字が出てます(1カップルから7人ですぜ。お母さん大変。あ、そういやボニョも7人目だった・・・)。
信心だけじゃ食えないし、食わせなきゃいけない家族もあるんだろうけどさ。なんだか違うような気がするじゃない。いや、違ってて欲しいという願望なんでしょうけどね・・・
2011/08/18(Thu) 14:47 | URL | ハナ #-[ 編集]
お久しぶりです!きさらさんこそお元気でしたか?コメントありがとうございました。
今週のテルアビブはようやく、「狂ったように熱い」→「熱い」と感じられる程度の気温ですがまだまだ油断できません。
件の医者には「血液検査行ってきて」と言われたんですが
あの女医が私の担当っていうのが全く納得できません・・・
知らんぷりして、3ヶ月経ってから行こうかな・・・ってそれじゃ病院の意味ないし・・・・・・・・・・・・
今週のテルアビブはようやく、「狂ったように熱い」→「熱い」と感じられる程度の気温ですがまだまだ油断できません。
件の医者には「血液検査行ってきて」と言われたんですが
あの女医が私の担当っていうのが全く納得できません・・・
知らんぷりして、3ヶ月経ってから行こうかな・・・ってそれじゃ病院の意味ないし・・・・・・・・・・・・
2011/08/18(Thu) 14:52 | URL | ハナ #-[ 編集]
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